【超充実の理論書】「ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版」で効率的なトレーニングを実現!

名著として各方面で語られている「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」。ようやく第3版の和訳が出たようで、遅ればせながら読ませて頂きました。

内容的にはランニングにまつわる様々な理論が網羅されており、一度に吸収出来る人はいないのではないでしょうか?と言うほどのボリュームです。

ジャック・ダニエルズ

ジャック・ダニエルズさんの紹介です。

テネシーウイスキーの開発者ではありません(笑。
『ランナーズ・ワールド』誌上において「世界一の指導者」との評価を得てきた。世界トップクラスの中長距離選手(大学生あるいは卒業生)のコーチ、そして精神的な支柱としてのキャリアは50年以上にも及ぶ。近代五種の競技者としてオリンピックで2度メダリストとなり、世界選手権でも優勝している。オクラホマ・シティ大学、テキサス大学、ニューヨーク州立大学コートランド校などのコーチを歴任している。なかでもコートランド校は ダニエルズの指導のもと、NCAAディビジョン3の団体優勝を8回成し遂げ、30人の全米チャンピオンを輩出し、130人以上の選手を全米選手権に送り込んだ。

 

とにもかくにもランニング指導に関しては「世界一」と言うことですので、これは読んでみないと!と言うことで、有名人のようですからこれは読まなければなりませんね。

 

目次

ざっと目次をご紹介します。

ご覧の通り、トレーニングという文字のオンパレード。ありとあらゆるトレーニングに関する記述が網羅的に構成されています。

 

第1章 成功の必須要素
第2章 トレーニングの原理とランニング技術
第3章 有酸素性作業能とトレーニングのプロフィール
第4章 トレーニングの種類と強度
第5章 VDOT
第6章 シーズントレーニング
第7章 体力向上のトレーニング
第8章 高所トレーニング
第9章 800mのトレーニング
第10章 1,500mから2マイルまでのトレーニング
第11章 5kmから10kmまでのトレーニング
第12章 クロスカントリーのトレーニング
第13章 ハーフマラソンのトレーニング
第14章 マラソンのトレーニング
第15章 休養と補助的トレーニング


 

監修者と翻訳者が素晴らしい

監修と翻訳のお二人が原書の内容を丁寧に伝えて頂いております。お二人ともランニングに関わっているので全体通してとても安心して読み進められました。
翻訳監修:前河洋一
国際武道大学教授。日本体育協会公認日本陸連上級コーチ、国際陸連レベル1公認コーチ、健康運動指導士。筑波大学時代に箱根駅伝(5区)2回出場、筑波大学大学院(コーチ学専攻)修了。日本陸連ランニング普及部長、東京マラソン財団のONE TOKYOイベント講師、ホノルルマラソンツアーコーチなど、市民ランナー指導を牽引。マラソンベスト;2時間19分34秒。

専門的な見地で合間合間に的確なコメントで文章をフォローし、分かりやすく解説してくれます。非常に信頼出来る表現ですし、理解が進みます。
翻訳:篠原美穂
慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業、翻訳士。走歴17年と載っておりました。やはり市民ランナーだったのですね!

以前読んで今もまさにバイブルとして活用させて貰ってます「トライアスリート・トレーニング・バイブル」でも読みやすい文章でお世話になった方です。今回も素晴らしい翻訳です。


 

実際に読んでみて・・・

これを読むとどうなるのか?と言うことに関して申し上げるならば一言「トレーニングの効率がメチャ上がる!」と言うことです。

無駄に距離を走ったり、インターバルを挟んだり、と言うことではなく、キチンとした理論に則って、効率の良い練習方法を取り入れることで、成果を最大化させると言うことになります。

本書中には、ペース・距離・時間などの多くの具体的な数字が個人タイムに応じて示されています。数字にとらわれ過ぎないよう注意が必要ですが、ここまで子細に表記している本をはじめて読みました。

「VDOT」という数値をベースに様々なトレーニングのペースや距離、タイムなどが決まってくるのです。「VDOT」は下記のサイトからも計算が可能です。


 

唯一残念な点

唯一分かりにくかった点が「マイル単位での記述」です。

本書には具体的なタイムやペースなど、数字を確認しながら読み進めていくことになりますが、マイル単位の記録を把握出来ていないため、すぐに理解出来ない表が出てくることがあります。

 

まとめ

とても専門的な内容なので、項目ごとにキチンと理解を進めていく必要があると思います。

闇雲にLSDやインターバルを繰り返したり、月間の走行距離をただ追い求めるのではない世界がここにはあります。

練習時間が限られているけれど、マラソンのタイムを追い求める方には是非オススメしたいと思います。