【名著】ウルトラ&トレイルランニング コンプリートガイドを読んでみた。

ウルトラ&トレイルランニング コンプリートガイド

ずいぶんと大きく出た本のタイトルであります。ウルトラマラソンとトレイルランニングをこの200ページ強の著書でコンプリートするわけですから、半信半疑で手に取るしか有りません。ブライアン・パウエルというお名前も存じ上げませんので、普通であれば手に取ることのない種類の本であります。


しかし私はこの本の訳者である「篠原美穂」さんのクレジットを見て迷わず手に入れました。篠原さんが手掛けた訳本を2冊所有しておりますが、いずれも市民アスリートにとって示唆に富む濃い内容でありました。そんな経緯もあって、タイトルに疑問を持ちながらも迷い無くページをめくることが出来たのです。
現在では入手が困難になっている「トライアスリート・トレーニング・バイブル」

ランニングを科学的な視点で解説した名著
http://mass-life.com/daniels-running-formula/


著者

本著の著者は「ブライアン・パウエル(Bryon Powell)」。ランニング好きが乗じて、弁護士でありながら2007年の10月にトレイルランニング、ウルトラランニングに関する情報発信のウェブサイトiRunFar.com.を立ち上げました(その後弁護士を引退)。


雑誌や本の執筆活動を行いながら、多くのランナーの指導にもあたっているなど幅広い活動を展開しています。執筆活動や指導のかたわら、ウルトラマラソン大会にも多く参加しているようです。レッドヴィル100マイルでは2回トップ10入りを果たし( 2006年、2009年)、ウェスタン・ステーツ100マイルでは30歳未満の部で2回優勝(2004年、2005年)、そして、サハラマラソンで米国代表チームが初めてトップ3入りを果たしたとき(2009年)のメンバーでもあるようです。

インタビュー動画を見つけたので、下記記事を貼っておきます。

[DC] アメリカのiRunFarの編集長、Bryon Powell/ブライアン・パウエルのWestern States直前インタビュー


概要

さて、目次の方を下記に画像で撮っておきました。文中にも記載されているのですが、タイトルの「ウルトラ&トレイルランニング コンプリートガイド」通りの内容ではあるものの、どちらかというとトレランよりはウルトラマラソンに寄った内容になっています。トレランのために用意された章は「第7章」のみですが、トレランとウルトラマラソンの境界を設ける事はあまり意味が無いのかも知れませんね。




内容的にはウルトラマラソン初心者を想定している形になりますが、下記のような著名なランナーが示唆に富む寄稿を寄せているので、ベテランランナーが手にとって読み物としても楽しめる構成になっているのでは無いでしょうか。

世界的に著名なエリートランナーが多数寄稿
○クリッシー・モール(2003・2009UTMB、2013UTMF女子優勝)
○ジェフ・ローズ(2010ウェスタン・ステーツ100マイル優勝)
○ダコタ・ジョーンズ(2012ハセツネ優勝、2011ハードロック2位)
○ミーガン・M・ヒックス(2013サハラ砂漠マラソン女子優勝)
○マイケル・ワーディアン(2017 世界7大陸7日間連続マラソン優勝) ほか。

 

もちろん、トレーニング方法から調整方法、ギア選び、補給、レースへの向き合い方など「コンプリートガイド」の名に相応しい網羅的な解説本になっています。


フルマラソンを完走したり、タイムが伸び悩んできた方がウルトラマラソンやトレイルランニングに移ってくる方が近年増えてきているそうです。目標が無くなったり、先を見失っている方が扉を叩くウルトラマラソンは、新しいチャレンジとして厳しくもあり楽しくもある奥の深いスポーツだと思います。

本著を通じてその魅力に触れてみてはいかがでしょうか?